総括

ご無沙汰しております。企画・脚本&公式サイト管理人の入江です。
遅まきながらご報告を。
2015年の映画公開から2年越しのDVD発売、各配信プラットフォームへの番販も完了。これをもって『なつやすみの巨匠』プロジェクトはひとまず終了とさせていただきます。

意外に思われるかもしれませんが、よほどの大ヒット作ならともかくほとんどの映画はこの段階で公式サイトもひっそりと閉じられます。試しに一昔前の邦画を検索してみてください。現存しているサイトはほぼないはずです。
理由は単純、サイトを維持するだけで毎月サーバー代やメンテナンス費がかかるからです。一通りの興行を終えた映画にそこまでやる必要はないという、ビジネス的割り切り。それが一概に悪いとは言いません。
ただ、この作品はそうしたくなかった。これは中央の硬直化したシステムに対する地方からの反乱であり、その軌跡そのものに価値があるからです。もう要らないからと消してしまっては、関わってくださった沢山の方々の想いも消えてしまうことになる。それでは意味がないのです。

そんな大切な公式サイトが2026年、ついにぶっ壊れてしまいました。
PHP(WordPressを動かすシステム)のバージョンが低いまま運用していたのが仇となったのです。
このままではサービス対象外になるというので慌ててバージョンアップしたところ(ver.5→8に一足飛び)、画面が真っ白になり、私の頭も真っ白に。多数入れているプラグイン(サイトに様々な機能を付加するオプション)が最新のPHPに対応しておらず、エラー扱いとなったようです。すぐに元のバージョンに戻して事なきを得たものの、何を思ったかサイトごと別のドメインに移管してしまったりして管理画面にも入れなくなり、泥沼化。

終わった……その時ふと思い出したのが、我らがチャッピー(ChatGPT)。絡まった糸を一本ずつほぐすように解決策を示してくれ、ようやく復旧に成功。この手のトラブル、AIはお手のものですね。

見た目は以前とほとんど変わっていませんが、プラグインを一から入れ直したりと数日がかりの作業、結構大変でした(キャスト紹介のポップアップとか)。

せっかくなのでキャスト情報を一部更新しております。みんなこの10年余りでそれぞれ成長しました。
主演の野上天翔くん。
高校卒業を機に上京、俳優として今も活動中。あのわんぱく小僧がすっかりシュッとしたイケメンに。私がメインライターを務めたドラマ『テイオーの長い休日』第6話にもゲスト出演してくれました(この回の脚本は諸橋隼人さん)。
近々、某ラジオドラマで11年ぶりに一緒に仕事をすることになります。感慨深い。

ヒロイン村重マリアちゃん。
妹のエリカちゃんとバンド『STRAWDAY』を結成、東京を中心に活動中。当時からギターとかに興味ある様子でした。姉の村重杏奈さんを含め、凄い姉妹ですね。

ノブ役の永江蓮くん。
一時期、RKBの情報番組でチビ西郷どんとしてゴリけんさんと仕事をしていましたね。現在は英語に興味を持ち、猛勉強中だとか。ワールドワイドに活躍して欲しいものです。

タケちゃん役の東倫太朗くん。
洗足学園音楽大学を卒業後、東宝芸能に所属し、ミュージカル俳優として全国を巡業中。背も伸びてますます良か男になっております。目指すは早良区の星、井上芳雄!

シュンの姉・蓮役の安達葵紬さん。高校卒業を機に上京、アイドルユニット「彼女のサーブ・レシーブ」のメンバーとして活動中。
そろそろ次のステージを目指してもいいんじゃなかろうか。

蓮の親友・紗英役の野中ななみさん。現在は陽和ななみと改名、女優のみならず投資家としても活躍中。当時から聡明な子でしたからね。

スタッフも、いま考えると錚々たるメンバーがいたなと思います。
一番の出世頭は何と言っても音楽担当の江﨑文武くん。
当時からずば抜けた才能の持ち主でしたが、藝大卒業後にソウル系バンド「WONK」を結成、キーボードを担当。今やあの藤井風のバンドメンバーとして世界ツアーに帯同という、まあとんでもない男ですよ。映画やドラマの劇伴担当としてもめきめき頭角を表し、実写版『秒速5センチメートル』も手掛けました。
そのあやたけ先生の初仕事が『なつやすみの巨匠』であることは強調しておきたい(ワシが育てた的な)。
しかも音源は生演奏にこだわり、藝大の同級生も多数参加してくれました。その中には世界的ジャズドラマーの石若駿さんやクラシックギター全国一位の志野文音さんもいたのです。これ豆知識。

また、スタッフの中には当時九大芸術工学部を卒業したばかりの萱野孝幸くんもいました。
主に撮影前のワークショップ等を手伝ってくれて大変助かりました。学生時代から自主映画を作っており、そのセンスはかなりのもの。2018年にオール福岡ロケの大作『カランデイバ』を公開、あの堤幸彦監督に絶賛され、後に映画製作プロジェクトにも参加することに。2026年には監督・脚本・編集を務めた『黄金泥棒』『津田寛治に撮休はない』の二作がほぼ同時期に公開されるという快挙を成し遂げました。今後確実に第一線で活躍することでしょう。
彼に言われて一番嬉しかった言葉はこれ。
「入江さんが福岡の若手クリエイターに火をつけてくれたんです」

宣伝周りで活躍してくれた金野和磨くん。
音楽業界に特化した広告代理店「Gerbera Music Agency株式会社」を設立し、年商数億円規模にまで成長させたというもはや立志伝中の人物。一児のパパでもあります。

中島監督もその後アニメと実写をAIで融合させるスタジオを設立したりして、精力的に活動しているようです。

最後に、悲しいお知らせが。
ご自宅をロケに提供してくださったり、何かとご支援くださった能古島在住の原田雄平さんが2026年2月4日、肝硬変のためご逝去されました。私とは映画製作後も何かと縁があり、公私共に大変お世話になりました。あんた、酒飲み過ぎなんだよ……。
Special Thanks.

さて、私もそろそろ動かないといけませんね。本当は5年周期くらいで福岡を舞台にオリジナル映画を作っていきたかったんですが、気付けばもう10年あまり。
年月の経つのは早いもので……などと感傷に浸っている場合ではありません。
「やるかやらんかで迷ったら、やれ!」
父の言葉を最後に、総括を締めたいと思います。

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