「いつか故郷で映画を撮る――」
福岡を離れ、はや19年。
東京で脚本家として活動する私にとって、それは宿願でした。
海があり山もあり、街は便利で食べ物は美味しく、人々は素朴で温かく、血が熱い。
福岡は私の原点です。だからこそ今、福岡を舞台に物語を描いてみたい。
そして病に伏した父が旅立つ前に、自分の半生を投影した映画を見せてあげたい。
これはあなたの物語でもあるんだよ、と――。
そんな極めて個人的な思いからこの企画は始まりました。
個人的とはいえ、郷土愛・親子愛は普遍的な感情です。
きっと地域や世代を越え、伝わると信じています。
地元・福岡の皆さんはもちろん日本中へ、いや世界中へこの作品を届けたい。
エンターテインメント作品としてただ純粋に楽しんでもらいたい。
盟友・中島良監督が私の思いに共感し、タッグを組んでくれました。
そしてここに、人の心を打つ不思議な温かみを持つ映画が完成しました。
ぜひ皆さま、劇場へ足をお運び下さい。
皆さまと感動を共有出来ることが至上の喜びです。
企画・脚本 入江信吾
監督 中島良