? 商業作品として – 映画『なつやすみの巨匠』公式サイト

商業作品として

 ~商業作品としての捉え方~

 <そもそも何故、自主製作?>

まず定義として自主製作とは予算の多寡を指しません。受注を起点にするのではなく、個人またはプロダクションが文字通り自主的に製作する形態のことを指します。

現在のメジャー映画ではオリジナル企画はまず通らないという厳然たる実情があります。
パイが限られているため冒険も出来ず、有名原作に頼らざるを得ない状況です。

一方、自主製作はピンポイントでの訴求力はあるものの、一般受けしにくいため配給先が限られるのが現状です。観たくても近くで上映していない、あるいは存在自体が知られないまま上映期間が過ぎていることが多い。潜在需要に対するロスが大きく、資金が回収できない。だから続かない。

私はこの両極の中庸にこそ商機があると考えます。
もっと気軽に観に行けるオリジナルの娯楽映画があってもいいじゃないか、と。

往年のプログラムピクチャーに近い考え方かも知れません。
大作映画ほど派手ではないが、テレビよりは尖っている。
そんな規模と特性を持つ映画が継続的に作られるようになれば映画業界も活気付くのではないか。

一昔前と比較して今は低予算でもアイディア次第でクオリティの高い作品を作ることが可能です(『SAW』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』等)。
上映場所も映画館だけに限る必要はなく、依頼があれば地方の市民ホールや公民館でもいいのです。

パイがないなら創り出せばいい。
各地で多様な作品が生み出され、より多くの人々の目に触れるようになれば市場は活気付き、次へと繋がっていきます。
そんな作り手と受け手の関係こそが好ましい文化の在り方といえるでしょう。

私はこの作品には勝算があると思っています。
福岡県の人口は500万人。
それだけの人たちにピンポイントで訴求できるのは非常に大きなことです。
DVDやテレビ放送など二次収入を含めれば十分ペイできるはずです。

私は趣味の延長で映画製作をやるつもりはなく、最低でも収支とんとんまで持っていきたい。
クリエイターが悲愴感丸出しで作品を生み出す現状は、緩慢なる文化の衰退と同義です。
一作だけでなく今後も続けていきたいですし、そうでなければ意味がないと考えます。


<完成する保証はあるのか?>

製作に当たって個人様や企業様からの出資・協賛を請う予定ですが、完成するかどうかも分からないものに資金援助をして頂くのは筋の通らない話です。
そもそも個人的な商売に初めから援助を当てにするのはいかがなものか。

そこで私と監督とで最低資金として400万円を積むことにしました。

こうして必ず作り上げることを前提とした上で、さらなるクオリティアップのため出資・協賛を募るというのが我々の流儀であり誠意だと捉えて下さい。
またCAMPFIREというサイトを通じてクラウドファンディングも実施します。

プロのスタッフを雇い、実力のあるキャストで撮影に臨むためには最低でも1500万円は必要です。
(『RISE UP』と同規模)
お陰様で地元企業様、個人様が続々と出資・協賛に応じて下さっています。


<完成後の段取り>

まずは地元・福岡において先行上映を実施。
国内外の映画祭にも出品。
並行して全国上映へと展開します。
その後、DVDリリース。

以上、ご賛同頂ける方は是非、我々に援助をお願い致します。
よろしくお願いします。

文責:入江信吾